2024年1月10日水曜日

240111 三代目キッチン用 2.1chアンプの製作 24db/oct.周波数可変LPF(ローパスフィルター)

こんにちはHousukeです。

前回『230920 USB充電器を電源にしたサブウーファー付アンプの製作…』の続きになります。
三代目のキッチン用 24db/oct.周波数可変LPF 2.1chアンプを製作しました。
一代目から、デジタル回路部分で満足の行かない点が出てきて、気がついたら三代目になってしまいました。

一代目
ACアダプター12V電源、DC-DC降圧レギュレータ回路
AMPの出すデジタルノイズが原因で、iPadから受信するBT信号の再生音にが発生。

二代目
フィルター付きデジタルアンプ、USB 5V2A電源、DC-DC昇圧レギュレータ回路

ACアダプターは嵩張るので、小さくてスマートなUSB電源にしたのですが...
音を大きくすると、サブウーファーからバコッと破裂音のようなノイズが発生。


🐉三代目の製作🐉

一代目
二代目で発生した問題を対策しました。
  • 電源は一代目と同じACアダプター12V電源に戻しました。サブウーファー用アンプは12V電源、フィルター付きステレオ用アンプとBT基板は5V電源にしました。
  • サブウーファーのクロスオーバー周波数を調整する 24db/oct.周波数可変LPF仕様は引継いでいます。
  • ゲイン(増幅率)に余裕があるので、TVとiPadの音声ミキシングは抵抗による簡単な回路にしました。
    Volumeは10KΩAにしたいところですが、在庫の50KΩAを流用して我慢しました。何でもホイホイ買っていると、使わない部品だらけになってしまいます。
  • エフェクタ用の in out の切替端子は複雑でスペースを取るので、Volumeに連動したLineout端子のみとしました。
  • 周波数可変LPF用の2連Volumeはトリマー型の小さなものにしました。


 ≣メイン基板実装図≣
回路構成を簡素化、Volumeを小型化したので、基板一枚に収まりました。


≣組立・外観≣
中が透けて見えて後々の確認がラクな、定番のアクリルケースを使いました。USB電源のドリルで簡単に穴開けができます。ただし燃えやすいアクリルで出来ているので、万が一異常発熱があったとき安全寄りにするために、パーツを取付けるスペーサーは樹脂ではなく金属製にしました。
一、二代目は箱の中がパーツで一杯々々でしたが、今回はゆったりしています。
 上 

 前 
  後 
  裏 

不快なバコッ音を気にしないで音量を上げられるようになりました。
今回使ったACアダプターは12V×3A 36W、前回使ったUSB電源は5V×2A 10Wなので、3倍以上パワーの差があります。大容量な50W以上のUSB電源もあるのですが、高価なので、そのうち安くなったらまたトライしてみたいと思います。
-追記-
ACアダプターを、USB電源とUSB PDトリガーケーブルで代用するのが、最近流行ってきているようです。


🎲 メモ 🎲
  • ボリューム抵抗2連50KΩB
    ヤフオク 237円 送料 280

  • KESODO デジタルパワーアンプボード
    Amazon 1,060円 Prime

  • Rwn He デジタルパワーアンプボード×2
    Amazon 978円 Prime

  • VKLSVAN DC-DC降圧コンバーター×5
    Amazon 1,290円 Prime

  •  uxcell 六角スペーサー M3オス4mm メス6mm 30個セット
    Amazon 580円 Prime

  •  パイオニア XV-DV373 5.1chサラウンド 2010年製
    ヤフオク 1,000円 送料 1,000

  • 泉化成 クリアケース ワイド 181㎜×100㎜×31㎜
    百均セリア 税別100

2023年10月4日水曜日

231004 インクジェットプリンター CANON PIXUS MG3630の修理・再生 水道水補充、パーツクリーナーでヘッドクリーニング

こんにちはHouskeです。

長年使っていたインクジェットプリンター HP B209(2005年9月発売/2011年8月購入)が、異音とエラーで遂に使えなくなりました。
最近はあまり使わないので、中古を探してみました。
また、玄関の横のラックが定位置なので、インテリアも兼ねた明るい色にしました。

📋CANON PIXUS MG3630 (2015年9月発売)📋
ヤフオクジャンク 789円 送料 1,327

≣掠れのある印刷物≣

印刷に掠れがあるのでジャンクとして出品したそうですが、インクを交換すれば使えそうなので落札しました。

インクは、BC-340[black]、BC-341[color]と未使用の詰め替えインクをオマケにたくさん付けてくれたのですが、どれもこれもカラカラに干乾びています。

このインクをダメもとで再生することにしました。

📋干乾びたインクの再生📋
干乾びたインク本体に、干乾びた詰め替えインクを装填しました。
BC-340

BC-341
蓋を剝がすのに、図とほぼ同じニッパを使いましたがパカっと簡単に外れました。中のスポンジは、特にカラーの方は粉が出るくらいに乾いていました。

次は水分の補充です。
純水(バッテリー補充液など)が良いそうなのですが、ググったなかに、水道水を入れているブログがあったので、採用させて頂きました。
注水するためのスポイトは、百均などで売っている植物活力剤の容器を使いました。
インク上部に、インクの補充用なのか空気抜き用なのか、恰好の丸い穴があるので、そこへ目分量で注水しました。
テスト印刷をしてみると...
黒はOKなのですが、カラーの方は全色ダメです。
ヘッドクリーニングをすることにしました。


📋インクのヘッドクリーニング📋
水道水、アルコール、パーツクリーナーの順にテスト印刷で確認しながら、身の回りのものでパワーアップして洗浄しました。
最後のパーツクリーナーでは、詰め替えインクを外して徹底的に洗浄しました。
が、テスト印刷してみると...
まだ青と黄色に掠れやムラがあります。

手はなるし、次に打つ手も考えつかないので、インクを購入することにしました。


📋インクの購入📋
Amazonを見てみると...
【純正品】CANON FINEカートリッジ BC-340+BC-341セット

純正品は容量が普通(XL無し)のもので、4,200円で売られています。互換品、再生品では半額くらいです。
黒はOKなので、今回はBC-341[color]のリサイクル品を購入しました。

Amazon 1,073 prime
エコリカ BC-341対応 ECI-C341C-V 残量表示非対応







📋テスト印刷📋
やっとまともな印刷ができました。
≣費用≣
プリンタ本体:2,016円
       インク代:1,073円     
              合計:3,089円

Youtubeなどの修理動画では水で洗うなどで成功しているのですが、本ブログのはインクの状態が酷すぎたのか、うまいこといきませんでした。

📋ドライバー📋
ドライバーはCANONの公式サイトからダウンロードしてインストールしました。
ファイル名⇒ win-mg3600-1_1-n_jucd.exe

無線LAN接続は、一度USBで繋げてから何度かやり直して繋がるようになりました。

2023年6月30日金曜日

230630 玄人志向 GeForce GTX1060/Palit GTX1070Ti の冷却ファン交換

こんにちはHouskeです。

去年の前半までは冬の暖房代の節約に貢献してくれた、グラフィックボードの冷却ファンを交換しました。
参考⇒220303 ❝暖房を兼ねて仮想通貨マイニング❞の成果

💪玄人志向 GeForce GTX1060💪
マイニングの助っ人にヤフオクで入手したものですが、入手時から高負荷時の動作音が気になっていました。

≣交換用ファン≣
Amzon:2,213円 ブランド:TAIYANBEST 配送料 100円(海外販売会社発送)
2x 85mm PLD10015B12H 0.55A RX580 RX590 for POWERCOLOR DATALAND Radeon RX 580 590 Cooling Fan

Amazonに06/19に注文して、06/29に商品を受取りました。
販売会社の直発送、特に海外はトラブルが多いと聞くので、確実に返品できるprimeにしたかったのですが、今回はそれが見つからなかったので『海外販売会社直発送』のものになりました。

≣ファンを固定するカバーを取外し(ネジ 4本)≣
≣ファンを外したカバー≣

≣交換用ファンの取付け≣
ファンは各 4本のネジで固定しています。
ファンの取外し・取付けは上から乗せる形なので難しくはありません。ただ、ネジは固着していてナメやすいので、番手のキッチリ合ったドライバーが必要です。今回は精密ドライバーを力いっぱい押しつけてそれをラジオペンチで掴んで回しました。


💪Palit GeForce GTX1070Ti ファンの交換💪
こちらの GTX1070Tiもヤフオクで入手したものです。前のオーナーが既にファンを交換したものですが、いつのまにか動作音が耳につくようになりました。

≣交換用ファン≣
Amzon:2,280円 ブランド:YPTECH 配送料無料(海外販売会社発送)
FDC10H12S9-C Maxsun GTX1060 GTX1070Ti GTX1070 DUAL Palit GeForce GTX1080 GTX1070Ti GTX1060 GTX1070 Dual VGA GPU 85MM 冷却パーツ・ファン グラフィックカードファン オルタナティブ 2pcs/
≣ファンの交換≣

付いていたもとのファンはリード線が直結していて切離せないので、カバーの内側に潜らせるようにして取外しました。交換する方は 4pコネクタ式なので、別々に切離して上から取付けることができます。
≣交換完了≣

今回 2台交換修理しましたが、注文した交換用ファンの羽の径が合わなかった(⇒ゴミ)、手で回しただけで異音が出る(⇒即返品/prime)があって、都合4回もファンを注文してしまいました😓。

主にAmazonで探しましたが、合うかどうかは取付ける台座の形や寸法で判別しました。台座の形はビス止めする箇所が ×3か ×4か所をビス止めする 2種類に分かれますが、使われるグラボによって、ビスとビスの間隔がコンマ何ミリ程度の違いもあるようです。カスタマーの投稿、寸法表記が頼りで、あとはバクチになります。
ファンの手配が結構大変だったので、何かの参考になればとブログにしました。

2023年5月18日木曜日

230519 台湾製IC PT2399(MN3005 BBD後継)を使ったステレオ音源が広がって聞こえるサラウンド・エフェクターの製作 再生音サンプル動画

こんにちはHousukeです。


前回「230428 カットオフ周波数可変 24db/oct. LPFを使ったキッチン用サブ...」でお話をしたステレオ音源が広がって聞こえるエフェクターを製作したのでご紹介します。

🐧CD73のサラウンドもどき🐧
 BMW CD73 
5、6年前にアルバイトで修理したことのあるBMWのカーオーディオヘッドユニットCD73です。CD73にはサラウンドのような機能があって、そのモードをオンにするとステレオなのに再生音がスピーカーの外側に広がって聞こえました。
前回、ステレオ音源が広がって聞こえるエフェクターを作る、と予告をしてみたものの、これといったアイデアが出てきません。方向性はちょっと違いますが、CD73のサラウンドもどきをAmazonで入手したディレイ基板で作ってみました。

🐧Amazonで入手したディレイ基板🐧
 elfin203 ディレイ基板 PT2399
560円 配送料185
基板は中華製ですが、IC PT2399は台湾製で75'年頃に松下電器/旧Panasonicから発売されたBBD(Bucket Brigade Device)の後継品です。
前の別のブログ220920 ステレオ音源用のサラウンドアンプ…でご紹介しましたのでよろしければご覧ください。


🐧回路・機能🐧
  • ステレオ音源を一旦モノラルにして、PT2399ディレイ基板×2段に通し残響成分に加工して、元のステレオ音源に合成(ミキシング)します。その合成をするときに、ステレオの片方のCHの位相をOPアンプで反転しました。(音場が広がる効果を狙いました。)

  • 軽やかな響きにするために、230Hz LCF 6db/oct.回路を入れて低音域をカットしました。

  • 出力は原音残響、と残響のみの 2通りを選べるようにSWを付けました。

  • スピーカーも鳴らせるように、USBアンプを追加しました。

🐧基板実装図🐧
ーMixing側ー
ーDelay側ー
点線で基板の不要部分をカットしています。
ー作成用裏表図ー

🐧組立て🐧
ケースは定番の百均セリア 蓋付きアクリルケースを使いました。ミニドリルで穴あけが出来て、失敗しても気持ちがヘコまないので気に入っています。

ー上ー

ー前ー

ー裏ー

ー後ー

🐧調整🐧
PT2399ディレイ基板は残響の深さ(帰還量)を調整するVOLの他に、clock(遅延時間)を調整する半固定抵抗を後付け出来ます。
今回は、1段目はオリジナルのままで、2段目に clockを調整する半固定抵抗 50KΩBを後付けしました。

= ディレイ時間 =
1段目:約100ms
2段目:約15ms
時間を正確に計測する手段が手元にないので、感覚による数値です😋。

高性能なオシロではないので、2段目の動作をやっと捉えた時の画像です。
BBDで残響を生成する動作原理が、音響装置としては忌み嫌われる定在波(フラッターエコー)なので、この定在波がなく自然な残響として聞こえるように、残響の深さ(帰還量)・clockを調整します。

= 再生音サンプル動画 =
Windows の"サウンドレコーダー"で収録して、再生音サンプル動画にしました。
Youtubeの心電図音を模したパルス音があったので、音源に使いました。

≣リバーブなし(パルス音源のみ)≣

≣パルス音源+リバーブ≣
(録音の音量レベルをミスりました。
テスト用ダミーBOXを作る予定なので、その時に再録します😔。)

🐧試聴🐧
音場が広がる効果を狙って、残響成分(モノラル化後)を片方のチャンネルを逆相にしてステレオ回路に返す方法にしましたが、狙い通りLRいっぱいに広がりました。
サラウンドとして使うときは、残響成分が原音に対して 5~10%くらいになるように調整しました。

ただ、お手本にしたBMW CD73のサラウンドは原音の位相や時間を加工して、音場の広がり感を作っているようです。予想はしていましたが、これを残響だけで真似するには少々無理がありました😅。


🐧リバーブ用のデバイス🐧
デジタル処理でサラウンドが出来るものがないか、リバーブ デジタルといったワードでググっていたら次のデバイスが見つかりました。
ーBTDR-3H(accutronics Digi-Log™)ー
スプリング式リバーブと互換性のあるDSPユニットと紹介されています。
スプリング式リバーブは '60年頃ハモンドオルガンのメーカーが世に出したものだそうです。
フジシマカスタムギターYahoo!店(取寄せ5,000円前後)や海外通販で売っています。
大きさが32㎜×38㎜とCPUや既存メモリの入る大きさではないので、DSPではなく、どうやらPT2399と同じ類のBBDのようです。
サンプリングするところはデジタルと言えなくもないですが、それ以外の回路動作が全部アナログです。
いま興味があるのは音質劣化のないデジタルなのですが、と言いながら、老舗のエフェクターメーカーなのと2~2.85秒の遅延性能には、なんだか試してみたい気持ちもあります。
このユニットのステレオ用の推奨回路は、ステレオを一旦モノラルにして残響処理後、LRに足し込むところは、本ブログの回路と同じです。
出力がOUT1、OUT2の2系統あるので、それでステレオの広がりを再現しているようです。

他のパーツやネタも含めて検討中です。また進展があれば、本記事の続きでご紹介したいと思います。


=追記=
前述のBTDR-3を使った記事が出来ましたのでよろしければご覧ください。
⇒『230911 accutronics Digi-Log リバーブモジュールBTDR-3 を使ったサラウンド・エフェクターの製作


🎲 メモ 🎲
  • 泉化成 クリアケース ワイド 181㎜×100㎜×31㎜ (セリア 税別100円)
  • 光 グロメット 9丸×3.7mm KGE-3A 8個入 (Amazon 520円 Prime)

  • 3poGoods スピーカー ターミナル 10個入 (Amazon 420円 Prime)